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10Chシーケンシャルウィンカーの作り方
*道路運送車両法により
シーケンシャルウィンカーを後付けする場合は
車の前後共にシーケンシャルにしないと車検に合格しません!
最近よく目にする流れるウィンカー
マイカーにも取り付けたいと思いませんか?
既製品では明るさや色味が気に入らないと思う方のために
簡単に作れるシーケンシャルウィンカーの工作法を記します
材料
1・出力制御IC
10ch CDT7350-0
20本の足が出ているIC
このIC単体出力は1ch当たり120mAまで、それ以上流したい時には別途トランジスタを使う必要が有る
2・セラミックコンデンサ
正確には「積層セラミックコンデンサ」
セラミックコンデンサと言うと本体の色が茶色のディスク型が一般的になる
一般的にはコンデンサの誤差が+80~-20%とかなりアバウト
高精度品±10%
±10%品は一般ディスク品には無いのでこの積層セラミックコンデンサを使用している
ICの6,7ピン間に使うコンデンサは容量が極端に違うとシーケンシャルの流れるスピードが左右で揃わない
購入時には誤差±10%品をチョイス
左右セットで2種類を使う
1nF(102) 2本
0.1μF(104) 6本
他に47μFの電解コンデンサが回路図では使われているがコレは省略しても良い
3・抵抗
安価なカーボン抵抗で充分
制度は±5%
高価な金属皮膜抵抗は1本300円程するが精度は0.05%と高精度
速度調節無しで直接LEDをドライブさせる場合は…
1KΩ~3KΩ位 2本
150KΩ 2本
この抵抗値も左右で揃えないとスピードが違ってしまう
数本購入してテスター等で抵抗値を測って揃える
120mA以上流す場合(トランジスタ使用時)
上記抵抗にプラスして
10KΩ 20本
勿論、どちらの場合もLED用の電流制限抵抗が20本必須
LEDのIfによって変わる
上記の150KΩ抵抗を100KΩに変更して半固定抵抗を使用するとシーケンシャルスピードを変化させる事ができる
(後に回路図載せます)
半固定抵抗 100KΩ 2個
4・ダイオード 2本
整流用やスイッチング用の小型で100mA以上の定格が有れば何でも良い
シーケンシャル固定で純正切替をしない場合は省略可
5・トランジスタ 20本
If120mA以上のLEDを使う場合に必要
トランジスタ定格のIcがLEDのIf以上のモノでNPNタイプのモノ
一般的に2SC、2SDで始まるモノ
お勧め品は
8050SL-D-T92-K 20V700mA
最後に全体の回路図
薄い赤丸内を左下に省略して拡大
150KΩ抵抗でシーケンシャルスピードが固定されている
ココを100KΩ固定抵抗と半固定抵抗に置き換えるとスピード調整ができるようになる
IC直動の場合は電流の向きが噴き出しになるが、トランジスタを使うと電流の向きが逆の吸い込みになる
LEDの向きが逆になる
(右下の図)
上の回路ではVf2.1VのLED2直で20mAが流れる計算で510Ω抵抗が並んでいる
電力値は0.2W…1/4(0.25)W抵抗では余裕が無いので1/2(0.5)W抵抗が必要
下のトランジスタを使った回路で350mAのパワーLEDを1発で使う場合…
電源電圧を14.4Vとして抵抗値を計算すると約36Ωになる
電力値は4.2W…5W抵抗では危険
10W抵抗が必要になる
好みのLEDをチョイスして…
後はこれらが載るだけの面積を持った基盤と錫メッキ線、配線用の被覆線が有れば10chシーケンシャルユニットが作れる
最後に
ウィンカーリレー制御のウィンカーの場合は
流れる速度を大きく変化させたい場合は
ウィンカーリレーの交換が必要になる場合があり
ECU制御のウィンカーの場合は
流れる速度の調整が出来ない
(私には出来ませんでした)
可愛いマイカーをワンオフでカスタマイズしましょー\(ˊᗜˋ*)/
松田
| 2020.01.18 12:36 | コーヨー工業ブログ |